こんな私が、恋したみたいです。
25.
体育祭が終わって、1週間以上が経った。



りっくんも私も、もっちも、いつもと変わらない関係。



よかった、ウソだった。誰とも仲が違うことなんてなかった。



かといって、部活でもクラスでも、私にとって良くなることはなくて。



クラスは、まだいいんだ。授業中は黙ってればいいし、休み時間はEに行けばいい。



慣れたんだと思う。この状況を切り抜ける方法を、見つけられたんだと思う。



だけど、部活は違う。



1人。たったの1人で、ずーっと。



「かーえで先輩!」


「あやのちゃーん」



2人でバカみたいに仲良しごっこ。



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