恋のルール教えて下さい ～憧れの課長と大人の恋～

お嬢様の気まぐれ

「それで？どうなのよ」真梨香さんが腕を組みなおした。

「どうなのよ、と言われても。普通です」

「それじゃあ、全然わからないじゃないの」

私も、一体、彼女が何を聞き出したいのか分からない。

真梨香さんが、長い足を組みなおした。

テーブルの陰になって、ちらッとしか見えないけど。長い足だな。

しかも、見とれてしまうほど整った形の良い足。


形の良いのは足だけじゃなくて、スリムな体に乗っかった卵型の小さな顔も、ゆったりとして流れるような髪も、いつものように完璧に仕上げられてる。

真梨香さんは、お昼前になると私を呼び出して、お気に入りのレストランに連れて行く。

このところ、毎週のように。決まって葛城さんが出張の時に誘ってくる。

わざわざ呼び出したくせに。なぜかこのお嬢様は機嫌が悪い。
しかも、私に対してその機嫌の悪さを向きだしにしてる。