今日も来ない、きみを待ってる。
ー後編ー 今日も来ない、きみを待ってる。
夜景を見に行ったその日から、なんとなく私たちの関係が変わったような気がした。

以前は週2回カフェに通い、そのうち一日にご飯を食べて帰るだけの関係だった。
でも次の週から、彼が仕事休みの月曜日に会えることになった。

彼と会える回数が増える。
私は嬉しくて仕方がなかった。

早速次の月曜日に、買い物に行く約束をした。
私は月曜日になるのが待ち遠しくて仕方がなかった。

学校で授業を受けているときも、昼休みに友達とご飯を食べているときも、放課後掃除をしていても彼のことを考えていた。
ポケットから携帯を取り出しては、彼から連絡が来ていないか確認して、きてないとわかれば溜め息を吐いた。

掃除も終わって、一目散に待ち合わせの駅へむかう。
でも朝に彼に送ったメールの返信が帰ってこない。

もしかしてもう駅に着いてるのかな?
私は待ち合わせ時刻の5分前に到着し、彼の姿を探す。
しかし彼の姿は見当たらない。

おかしいと思い、彼にもう一度メールを送る。
"駅に着いたんですけど、もう着いてますか?"
そう打って送信した。
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