オトナの恋は強引です!
11月の秋の海はけっこう肌寒い。
私はドラゴンが海に出るとき、一緒に行って、海に降りる階段に座り、
ドラゴンが波に乗るのを眺め、時折手を振ったり、
持って行った本を読んで、ポットに入れたコーヒーを飲んだりして過ごす。
ドラゴンはサーフィンの仲間を大切にしていて、
一緒にバーベキューに出かけたり、
食事に行ったりする。

私ももちろん一緒に行く。
ドラゴンは私を隣に置いて、腕をまわして抱きよせ
嬉しそうに笑ってくれる。

周りは始めはいちいち冷やかしてきたけれど、
ドラゴンは普通の顔で、
私を抱きしめて、頬や、髪に唇を付けたりするので、
みんなも慣れてきて、
だんだんとからかわなくなってきた。

慣れって怖い。
私もドラゴンの腕の中で緊張せずに笑えるようになって、
リラックスして寄りかかれるようになっていった。

私達は恋人っていうのを
すっ飛ばして結婚した。
たくさん一緒にいたい。
ドラゴンをもっと好きになりたい。

ま、
いまでもすでに
大好きなんですけど。


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