ホテルの最寄り駅まで歩き、昨日浅羽くんが券売機を利用していたのを思い出しながら切符を購入した。

値段も多分、合っているはず。

こんなに朝早くから電車を利用する人は、ほとんどいないらしい。

まばらに歩く人たちを、不思議な気持ちで眺める。

駅員さんに病院までの路線や乗り場を教えてもらい、ホームに向かった。


風が冷たい。

太陽が出ているのに、少しも暖かくない。


浅羽くん、もう起きたかな。

時間を確認しようとスマホを出して、電源を切っていたことを思い出した。

電源ボタンに指が伸びて、寸前で触れるのをやめた。


……だめ。

すぐに繋がれるなんて思ったら、決心が鈍る。

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