復讐アプリ
ターゲット【安西明美】
「ねぇ、綾香。

前に復讐アプリの話をしたのって、覚えてる?」




私はうつむきながら、沈んだ声で綾香に言った。




「覚えてるけど、何で?」




「復讐アプリって、本当にあったの。

私、軽い気持ちで入会しちゃって、
そしたらもう、復讐アプリを退会できなくなって……」




「理恵、それって本当なの?」




「本当だよ。

私、今のままじゃ、大変なことになっちゃうの」




「大変なことって?」




「私は、いつか誰かに、復讐されるわ。

そして、残酷な殺され方をするの!」




私が真剣にそう言うと、綾香は笑って、私に言った。
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