溺愛ドクターに求愛されて
月明かりの下で

裕介とお付き合いを始めてから半年が過ぎた。


寂しい思いはさせるかもしれないけど、不安にはさせないと言った彼の言葉は本当で私は幸せな日々を送っている。


『ごめん、沙織。急患が入って遅くなりそう』


もちろん、こうやってデートの約束をドタキャンされる事はあるけど弘樹の時のようにそれを不満に思うこともない。


「うん、分かった。大丈夫だよ」


『……寂しがってよ。俺が寂しいでしょ』


それはきっと、私よりも裕介の方がこうやって寂しがってくれるからだと思う。


「だって寂しくないもん。裕介が安心させてくれてるから、平気だよ」


そう言った私に裕介は不満そうな声を出す。


『嫌だ、寂しいって言って。寝ててもいいから、俺の部屋にいてね。嘘でもいいから寂しいから早く帰ってきてって言って』


裕介のその言葉にちょっと笑ってしまう。


例えこうやって仕事でデートが出来なくなっても、裕介は必ず部屋で待っててと言う。


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