不器用な恋に、口付けを。
好きな人





煌びやかな装飾で彩られる並木道。




…ちらほらと雪が降る日だった。




綺麗な鈴の音が印象的で、思わず浮き足立ってしまうこの曲は行く場所行く場所で流れているような気がする。




カツカツ…とヒールの音を響かせて夜の街中を歩くあたしは、賑やかなショップの中をガラス越しに見てはまた通り過ぎてゆく。




鮮やかだった。




木々に纏われたイルミネーションとか、サンタクロースの置物とか…至る所で広がるカラフルな光の世界。



< 1 / 119 >

この作品をシェア

pagetop