潮風とともに
「ごめん!おまたせー!」
美穂と弘人さんが待ち合わせ場所にやってきた。
「時間ちょうどだから大丈夫だよ。
それより、ご両親には会えたの?」
美穂と弘人さんは今日、弘人さんのご両親に会いに行くと行っていた。
そりゃ結婚を視野に入れての交際なのだから、
挨拶は早い方がいいと思う。
「うん、会えたよ。緊張したけど挨拶もできたし、
来月弘人が大阪に来るときにうちの親に挨拶してくれる事になってる。
入籍とか、披露宴は来月しだいかな……」
美穂は苦笑いで言う。
美穂のお父さんが一番の難関かもしれないね……
しかも相手は沖縄で離れているし。
まさか大阪以外に行くなんて思ってもいないだろう……
「美穂、私にできることがあれば、何でも協力する。」
「ありがとう。瑠碧ちゃん。
瑠碧ちゃんには、プランナーとしてお世話になりたいんだ。
披露宴はうちのホテルですることになると思うけど……」
っうそ!いいの!!??
「私でいいんですか!?絶対に素敵な披露宴にしますから!!!」
私は嬉しくて美穂の手を握りしめた。
「瑠碧、よろしくね。来月次第になるけど、すぐに連絡するから。」
「うん!待ってるね!」
「弘人、頑張らないとな。来月、報告楽しみにしてる。」
波瑠が弘人さんの肩をポンっと叩いた。