潮風とともに
電車の中でも、飛行機の中でも話は尽きることなく。
あっという間に沖縄へと到着した。
「あっつーい!瑠碧、こっからホテルまでレンタカーやんな?」
空港から出るとむわっとした空気に汗が滲んだ。
汗を、拭きながら美穂が聞いてきた。
「そうそう。レンタカーの店員が迎えに来てるはずなんだけど……あ、あの人かも。相澤様って書いてる。」
相澤様と書いたホワイトボードを持った女性が立っているのを見つけて、二人で駆け寄った。
「すみません、相澤です。」
美穂が、声をかけてくれると、その店員さんは愛嬌のある笑顔で迎え入れてくれた。
レンタカーの店舗まで行き、手続きを済ませると
ホテルへと向かった。
「瑠碧、運転交代しながらいこなー。」
美穂が冷たいアイスティーのキャップを開けて手渡してくれた。
「ありがと。ほんと、景色が綺麗ーー!!!」
車を走らせながら景色を楽しんでいると、海が見えてきた。
「海!!見えてきたーー、あー、早く入りたい!!」
美穂がバタバタと足を動かした。
ホテルに荷物を預けたらチェックインまで時間があるから、ホテルのプライベートビーチで遊ぶ予定にしている。
そのために二人とも家から水着を着てきた。