俺様上司に、永遠の愛を誓え
第3章「別離」

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あれからいろんなレシピを見たり、会えない日には自分の家で作ってみたりもしたけれど、

料理作りは、一向に上手くなった気にならなかった。


(部長のために、おいしく料理ができるようになるには、やっぱり料理教室とかに行かないとダメかな…)


そう思いながら、ちょっとは慣れてきた簡単な料理を作っていた。


そこへ、部長が帰ってきた。


「おかえりなさい…」


声をかけると、


いつもは、「ただいま」と応えてくれる部長が、


不機嫌そうな顔つきで、「ああ…」とだけ、答えた。



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