まじめっ娘とイケメンくんの恋
失恋記念日


あの日を境に謙太さんとは
会っていない。


2週間が過ぎた。


今何をしてるの?
今何を食べてるの?
今誰といるの?


考えれば考えるほど胸が苦しくなる。


ーーー会いたいーーー


「綾子 今日暇?」


「うん バイトもないしね」


「デートは?」


「ないよ」


デートなんて存在しない
だって・・・貴生さんに
お断りしたもの。


「ごめんなさい
付き合えない」って。


理由を聞かれたからちゃんと
話した。


「好きな人がいるから」と。。。


でもそれは彩子さんにさえ
言ってない。


「今日さ けんちゃんの誕生日なんだよね
それでね みんなでパーティを
しようか?ってなってね
みんなって言ってもイツメンだから」


誕生日なんだ
知らなかった
そうあたし謙太さんのこと
知らないことが多すぎる。


「それにあたしが参加するって
変じゃないですか?」


「いいじゃん別に!
ってか 遠慮する仲じゃないしさ
それに最近の綾子って暗いから
弾けちゃってもよくない?
悩みでもあるの?
ストレス発散させるいいチャンスじゃん」


悩みか・・・大いにある。
でもその悩みの種が謙太さんなんだけど。


普通の顔をして会えるかな?
会いたいけど不安。


「けんちゃんもちょい元気ないんだよね
仕事で疲れてるんだって
だからパーとやろうか?ってね
場所は駅近のジョイパラって言うお店
19時からだからね
何なら近くで待ち合わせていこうか?」


「追い返されるかも
お前何しに来た?って」


「それはないない
そんなこと言ったらあたしが
蹴飛ばしてやるから」


「ありがとうございます
じゃあ 行きます!
何かプレゼントしなきゃね
何がいいと思います?」


「何でも喜ぶんじゃない?」


「適当に買っていきますね」


会いたいから行くことを決断した。


プレゼントか・・・何にしようか?
学校の帰りに買い物をしよう。











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