まじめっ娘とイケメンくんの恋
始めてはカレー味?


お願いをしたものの
いつ・どこで・・・などの
話しはしていない。


あの電話で話した以来
会ってもいない。


リビングが賑やかになったと思えば
例の集団が遊びに来たようだ。


とりあえず挨拶だけと思って
顔を出した。


「誰?」
佑樹さんの一声。


「えっ?あやっぺ?」


「そーですけど」


「イメチェンしたって言ってたけど
マジでいいじゃん」


「でしょでしょ
かわいいでしょ」
彩子さんが誉めると
「オレと付き合う?」
と言う雅治さん。


「いえ・・・あのぉ~」


「綾子は彼氏いるからだーめ!」


「えっ?マジ?
遅かったか!」


「まだ彼氏だとは決まってなくて
友達ですけどね」


「うん?じゃあチャンスあり?
ねぇ!あやっぺ考えてよ」


「いやぁ~あの~
お言葉は嬉しいですけど
でも・・・ちょっと」


「バーカ!社交辞令だよ
それぐらい分かれよ
雅だって本気で言ってる訳じゃねーんだから
そんなんだったら男に騙されるぞ」


「けんちゃん酷いね
そんな言い方なくない?」


本当だったらここで怒りたいのは山々だけど
lessonして貰わないといけないから
笑うしかない。


「けんちゃん!綾子を怒らせないでよ
これから頼まないといけないんだから」


頼む?頼む?何を?


今さらだけど
今日引っ越しのお礼をするらしい。


それは晩御飯を作ってあげるんだとか。


彩子さんってあまり
料理しないタイプなんだけど?


うん?まさか?


ふとあたしは振り返った
ゆうべの事。


「ねぇ!綾子
明日バイト?」
と聞いてきた。


「明日はないよ
課題があるから明日は徹夜かも」


「と言うことは居るのね!」


「うん そうだけど?
何か?」


「いや・・・居るのならいいよ」


そんな会話をしたことを思い出す。


あたしに手伝わせようと?
もしくは作らせようと?


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