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次の日、午前中の授業は私の嫌いなものばかりで憂鬱だった。もともと数学は苦手だったけど高校に入ってからはもっと苦手になって、今では黒板の数式をノートに写すだけ。

本当は優や環奈と同じ高校に進むのか中3の頃は迷っていた。私の偏差値じゃムリだって言われてたし、滑り止めもあてにならないから見合った高校に進みなさいと色んな人から言われてた。

私もそうしようと内心は考えていたのに結局、優や環奈が自分の勉強そっちのけで私に教えてくれたから諦めていたのに奇跡的にこの学校に受かってしまった。

だから私は勉強にも付いていけず、ふたりの仲のよさを目(ま)の当たりにしてるわけで。

優や環奈のせいじゃない。

肝心なことはなにも言えないまま周りに流されている私がダメなんだ。


「はぁ……」と小さくため息をついて、再び黒板の文字を写していると教科書を見せあいながら笑ってるふたりが見えた。

外なんて見たくないのに窓に目を向けてみたりして。

こんな気持ちをいつまで続けなきゃいけないのか。そんな答えのない疑問をずっと自分に問いかけている。