隣の部屋と格差社会。



一言で言うと、保護者を間違えてしまった。


それは昨日、帰りの会が終わった後。お迎えのとき。


ゆり組のあいかちゃんと言う大人しい女の子の保護者に、間違えてみつる君という別のこどもの話をしてしまったのだ。


あいかちゃんのお母さんの不思議そうな表情に違和感を感じ、話している途中に人違いだと気付いたが遅かった。


私のミスに気付いた光代先生が急いで駆けつけ、一緒に謝ってくれたけど冷や汗が止まらなくて。


すると、あいかちゃんのお母さんは、笑いながら大丈夫ですよと言ってくれた。


その一言に、その笑顔に、安心しきった私は翌日こんな事態になるとは考えもしなかった。


『みつる君のお母さんに謝る』というところまで頭が回らなかった。



みつる君のお母さんは、今朝保育園にこどもを預けに来る際にばったりあいかちゃんのお母さんに会い、昨日の話を聞いたらしい。



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