年下男子とリビドーと
彼氏は大切

紘希とは25歳の時、友達の紹介で出会った。

友達の彼氏の会社の同僚で、背が高く程よい筋肉の付いた身体つき、眉が凛々しくて端正な顔立ちに、一目見た時から、モテそうな人だと思った。
イケメンには物怖じしてしまうタイプのわたしでさえ、かっこいい人だな、と思った。

お互いに、漫画とインテリアとゆう趣味が合って、次第に仲良くなった。
3回目のデートで、紘希に告白された時は、わたしで良いのだろうかと尻込みしてしまったが、わたしも好感を持っている自覚はあったので、紘希の想いに応えた。
とても嬉しかった。

付き合ってすぐの頃は、よく家具やファブリックを見に行ったり、本屋に長居したり、そんなデートがとても楽しかった。
季節ごとに、桜を見たり、海に出掛けたり、紅葉やイルミネーションを楽しみ、我ながらカップルらしいカップルだったと思う。
それまでは付き合っても1年持たなかったわたしが、そんな普通のカップルになれたことが、幸せだった。

だけど、1年半を過ぎた辺りから、紘希の仕事が忙しくなったこともあり、外出や連絡が少しずつ減って行った。
お互い一人暮らしであることも手伝って、部屋で過ごす時間が増えた。
この頃には、紘希の嫉妬深い性格は把握していたが、なるべく触れないよう、気を配った。
わたしは、面倒臭がりなのだ。
喧嘩はなるべくしたくなかったし、穏便に過ごすのが一番だと考えていた。

< 21 / 73 >

この作品をシェア

pagetop