半妖の子
美弥の日常
さて・・・何から話しましょうか迷うのですが。


ひとまず姫様の1日をお話しましょう。


姫様は毎日朝7時に起きます。


30分で身支度を整え、残りの30分で朝食を食べます。


朝8時より妖界にて会議が行われます。


大体1時間ぐらいでしょうか。


それから妖たちの取り締まりをします。


これは大体お昼ぐらいまで3時間行います。


それが終われば地上へ戻り昼食を取ります。


昼食が終われば2時間仮眠を取ります。


目覚めた姫様は出かける準備をし、自分の車で出かけます。


日中働いているので仕事へ行ってるようです。


終われば即刻帰宅し着替え皆様と夜の見回りをします。


帰りつくのは大体・・・


昨日から察するに朝方5時くらいでしょうか。


それから睡眠に入ります。


「何それ・・・」


「めっちゃハードじゃん!!」


「えぇ。日中の仕事が休みの日は全て書類整理で日々追われてますよ」


「そんなに忙しいのですか?」


「えぇ。当然です」


「なんで俺らの依頼、断らなかった?」


「協定が結ばれていますから断る事は出来ません。何より王からのご命令ですから」


「そんな・・・」


「そんなんじゃいつか倒れる・・・手伝う事はねーのか?」


「お心遣いありがとうございます。ですが姫様の仕事分は全て長がやるべき仕事。私たちは手が出せません」


「そうですか・・・」


「それといつか倒れるということですが既に2、3回倒れられています」


「え!?」


「この仕事を引き受ける前は睡眠時間は2時間。この仕事を引き受けてからは睡眠時間は4時間。いづれまた倒れられると思います」


「だ、大丈夫なのか?」


「えぇ。あの方の場合、1度倒れられるまで自分の限界が分からない見たいですから」


「・・・・・・・・・」


「気にしないで下さい。姫様は大丈夫ですから」


「でも・・・!」


「大丈夫です。大丈夫じゃなくても私やあなた方には何もする事は出来ませんよ」


「・・・っ!」


「それは・・・」


「さぁ。もうお帰りなさい。送って差し上げますから」


マリアは妖を護衛に付け、2人を見送った。
< 7 / 17 >

この作品をシェア

pagetop