俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
俺が守るから。【大地side】



【大地side】



俺が両親から同居の話を聞かされたのは、東京に越してきたばかりの翌日。


つまり、今から2日前の土曜の夜のことだった。



「大地、大事な話があるからちょっといいか?」



マンションの自室で荷ほどきに終われる中、オヤジに呼ばれてリビングに行くと。



「実はな、美月の両親が3か月だけアメリカに急な出張が決まって、その間だけおまえには美月の家で一緒に住んでやってほしいんだ」


「はぁっ!?」



だからって、なんでいきなり俺と美月が一緒に住むとかそういう話になるんだよ!?



「オヤジさ、それマジで言ってんの?」


「あぁ、大真面目だ」



いやいや、待てって。


うちの両親と美月の両親が昔から仲がいいことは俺だって知ってるよ?


親父たちが美月のことを自分たちの娘のように可愛がっていたのも知ってるし、俺も美月の両親には同じように可愛がってもらってきた。


お互いの両親たちの間では、昔から俺と美月がいつか結婚してくれたら、なんてそんな話をしてたくらいだし。


だからって、いきなり一緒に住むなんて、いくらなんでもありえねぇだろ。



「俺たち、10年ぶりに会うんだぞ?」



10年のブランクがあんのに。


付き合ってるわけでもないのに。


いきなり再会して、同居なんて。

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