強気な彼女は逃走中
おまけ・初恋
「で?丸くおさまったわけ?まぁ、見たらわかるけど。」

『ご迷惑おかけしました。』

只今、いつものバーにて、立花と飲みながら報告中。

隣には夜都もいるし、何故か礼於くんもいる。

「夜都、ベタベタしすぎ!オレらに牽制はいらねーよ。人が変わったのか?」

礼於くんの言うとおり、夜都は私の腰を引き寄せたまま、離そうとしません。

「オレが良い動きしたから、まとまったんだろ~!ほめてね!」

マスターがそうカウンターの中から、話しに入ってくる。

良い動き…?

何かしたっけ?

私の不思議そうな顔を読み取ったのか、マスターはそのまま続ける。

「アリアちゃんが絡まれてた時、夜都くん呼んだのオレだよ。アリアちゃんの弟くんが先にいるとは、予想外だったけどね!」

確かにタイミングよかったもんね。

あの時、無理矢理連れて行かれなかったら、まだまだ話し合いはできてなかったかも。


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