強気な彼女は逃走中
おまけ・立花の災難
「私、浮気された。」

『はっ?!』

年末最後の週末、立花に呼び出された私。

明日は土曜日でお休みだから、二人でたくさん飲もうと思ってたんだけど。

ちなみにいつものバーです。

なんだか、しょっぱなからシビアな話になってる。

「だから、吏人(りひと)に浮気された。ちょっと前からなんかおかしいなって思ってたんだけど。ケータイやたら鳴るし、目の前でとらないし。で、昨日連絡しないで家行ったら、浮気相手といた。二股とかしないで私と別れてから付き合いなさいよ!って、もらったネックレス引きちぎってぶち投げてきてやったわ。吏人泣いて謝ってきて、それ見た浮気相手も「別れてくれるっていったじゃない!何泣いてるの!」って泣き出して。軽く修羅場だったわ。」

『スゴい…。てか、立花カッコいい。でも、落ち込んでないの?』

立花は少し考えるように黙ってから、

「まぁ、一年付き合ってるから、落ち込みはしてるけど。正直、感づいてたから心の準備はできてたみたい。気持ちがどんどん離れていくのを、この2ヶ月位で整理できてたし。」

『そっか。うん、立花がいいならもう何も言わないわ。バカよねぇ…吏人くん。こんな良い女逃しちゃうなんて。』

「でしょ。もっと自分磨いて絶対後悔させてやるわ!」

うん。磨かなくても充分、素晴らしいですけどね、立花さんは。

立花の宣言に笑顔を返す。

と、その時だった。

< 37 / 47 >

この作品をシェア

pagetop