願いが叶ったその時…
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病院に入院してから二週間で
私は退院できた。
だけど、手を動かすにはまだ無理をするな
走ることはするな、と
ねんをおされてしまった。


さすがにもうあんな無理はしない
今度は夏風が泣き出しそうだし…





夏「百合?」



「おはよう夏風」



夏「勝手にいなくなるな…」



「はいはい、朝飯食べて仕事がんばってね」




夏風は退院してから私が先にベットから
いなくなっていると
いつもの寝起きが嘘のように
早く起きてくれるから助かる。


それに、ちゃんと朝ご飯も食べてくれるし
これが毎日ならいいのにねぇ…




夏「百合」


「何?」


夏「今日は、家からでるな」


「え?…別にいいけど。どうして?」


夏「…なんでもない」



なにかはぐらかされた気がするのは
私だけじゃないよね?
明らかに何か隠したよね?



「そう、わかった…いってらっしゃい(ニコ」



夏「…怒ってる」


「怒ってない」 


夏「おこ「ってないからいってらっしゃい」




夏風が出て行った後
すぐに部屋には光琉と士苑がきた。



士「若、不機嫌だったけど何かあったの?」


「別になかったよ?
 今日は外にでるなって言われて
 理由聞いたけどはぐらかされただけ(ニコ」 


士・光「(怒ってるのね)」







   
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