キミの笑顔が見たいだけ。
*第1章*

雨の日の出来事



すっかり秋めいて涼しくなり、カーディガンを着てても身震いするほど寒い雨の日。


帰宅途中で雨に降られ、通学路の中ほどにある古びた駄菓子屋さんの前の軒下で足止めをくらった。



「うわー、やまないやつだよ、これ」



ザーッと本降りになっていく雨を見ながら、傘を持って来なかったことを後悔する。


今日の予報では雨だなんて言ってなかったのに、こんなのってあんまりだ。


どんより曇る空。


まだまだ雨は止みそうにない。


むしろ、これからどんどん激しくなっていきそう。


どうしよう。


この辺はコンビニやスーパーもないし、傘を入手するのは難しそう。


走って帰るのはためらわれるから、小雨になるまでここでしのぐしかない。


アスファルトが一瞬で濃く染まり、辺りには水たまりがたくさん出来ている。


水たまりどころじゃない、洪水だよこれ。


はぁ、やだなぁ。


早く止んでよ。


これから夕飯の買い出しをして帰らなきゃいけないのに。


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