農民生まれの魔女
イヴの厄災

イヴは魔法学校の廊下をゆっくりと
歩いていた

でもそれは、ほんの些細な反抗に過ぎなくて
いずれは着いてしまう運命なんだ

「嫌だぁ、嫌だぁ、嫌だぁ、嫌だぁ」


イヴは授業で使う教科書を1つの鞄にぎっしり
詰め込んだせいで
自分の居る寮から遠く離れた教室まで
歩いている時には肩が赤くなっていた

「こんな重い物を子供に持たせるなんて」

まぁ、アレンが持ってくれると言ってくれた
が、これ位持てるわよと言ったのは私だ

でも私、元農家だったからこの何十倍
も持ってたんだけどね


「嗚呼っ」

何故か重い荷物についての事を考えてたら
いつの間にか歩調が戻っていたみたいだ

目の前には教室のドアが立ちはだかっている


イヴは深い深呼吸をしてドアを勢いよく
開けたと思ったら

「開かない!」


どうして、どうして



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