愛しているのは・・貴方だけ
Ⅶ・・幼稚園②

幼稚園で働き始めて一年たった。

毎日、子供達と戦いながら
日々を送っている。
年間の行事をこなしたり
泣いたり、笑ったり

『おとか先生』と、
子供達には、呼ばれていた。

園長先生、主任の前田先生
先輩の先生方
みんな、優しく
沢山の事を教えてくれる。

律華は、茶道の家元の修行を
している。
毎日、大変なの
と、電話で愚痴っていた。

だが、ずっと好きだった
幼馴染みのお兄さんと
婚約をした。

あちらは、公務員さんみたいだが
両家とも仲が良かったから
律華の両親も賛成してくれた。

彼である、桐生義人(きりゅうよしと)さん
の支えで、律華は家元の道を頑張っている。


蓮翔も、時期社長としての
修行中だ。

いまは、専務として
勉強中だが
親の七光とかを
嫌う、蓮翔は、
自力で、社員に認めてもらう
努力をしている。

蓮翔の秘書についている
左藤 玲衣(さとう れい)さんは、
蓮翔と口喧嘩をしながら
仕事をやっている。

この二人は、いずれ・・・
と、私は思っていた。

で、私は・・と言えば・・
毎日、毎日、子供達と
遊んで、勉強しての日だ。

ただ、夢乃さんと
よく、遊ぶようになった。

パパが、焼きもちをやいている。
「夢乃のばかりと遊ばないで
パパと、出掛けようと。」
「嫌よ。パパは、ママと
どこかに、出掛けたら。」
と、言うと
ママは、あきれながら
花を活けていた。
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