眼鏡とハンバーグと指環と制服と
第八章なんとか、ぬ、け、だ、そ、う……
あっという間に期末テストがやってきた。

……悪夢の中間テストのあと。
なつにぃから参考書を渡された。

……全教科赤点なしなんて当たり前、ひとつでも平均点以下だったら冬休みは
ないと思ってね。

笑顔でそういわれて心底ゾッとした。


「夕葵、どうした?顔色悪いぞ」

「話し掛けないで。
公式が落ちちゃうから」

今日は数学のテストがある。
中間分を挽回するためにも、今回は平均点どころかもっと点数をとらなきゃい
けない。

……大丈夫。
死ぬほど勉強した。

ここ一週間は晩ごはん、簡単どんぶりドン、で我慢してもらったんだもん。

これでいい点取れなきゃ、なつにぃに申し訳ない。

「始めるよー」

運がいいんだか悪いんだか。
次の、数学のテストの時間、試験監督は月原先生。
教室に入ってきた月原先生は私と目が合うと、にやっと笑った。
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