眼鏡とハンバーグと指環と制服と
第十七章すでに緊張してきた
新年度が始まった。

学校に行ってクラス割を確認したら、夏生の宣言通り、亜紀ちゃんと香織ちゃ
んと同じクラス。

……担任はやっぱり、月原先生じゃなかったけど。

教室に行ってみたら、珍しく亜紀ちゃんも香織ちゃんも来てた。

自分の机に鞄を置いて、ふたりのところへ行く。

「おはよー」

「おはよー」

「今年もよろしくねー」

出席番号順だと、亜紀ちゃんと香織ちゃんの席は前後だ。
ちょっと羨ましいというか、私は前の席が亜紀ちゃんじゃないと落ち着かな
い。
早く席替えにならないかなー。

「それにしてもこのクラス、凄いね」

「え?なにが?」

「いやー、月原頑張ったね、っていうか」

「そうだな」

「え?え?どういうこと?」

私には、ふたりがいってる意味がちっともわからない。
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