別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
「大丈夫、嫌なことは言われないと思うから。もし何か言われたとしても俺が守るから」
「ありがとう……でも、なるべく自分でなんとかするね。奏人にフォローして貰ってばかりじゃ頼りない人だと思われそうだし」
「そんなこと気にしなくて大丈夫だって」
奏人は苦笑いで言う。何の心配もしていない様子。
そのメンタルの強さ羨ましい。
緊張でいっぱいになりながら、奏人に付いて、十六階のフロアに足を踏み入れる。
この階には役員室と役員秘書の部屋があるのだけど、私にとっては新入社員の頃の会社見学で来た以来の馴染みのない場所だった。
静かな廊下を進み、社長室の前に立つ。
ついに来てしまった……。
奏人がノックをした瞬間、緊張は最高潮に高まった。
「ありがとう……でも、なるべく自分でなんとかするね。奏人にフォローして貰ってばかりじゃ頼りない人だと思われそうだし」
「そんなこと気にしなくて大丈夫だって」
奏人は苦笑いで言う。何の心配もしていない様子。
そのメンタルの強さ羨ましい。
緊張でいっぱいになりながら、奏人に付いて、十六階のフロアに足を踏み入れる。
この階には役員室と役員秘書の部屋があるのだけど、私にとっては新入社員の頃の会社見学で来た以来の馴染みのない場所だった。
静かな廊下を進み、社長室の前に立つ。
ついに来てしまった……。
奏人がノックをした瞬間、緊張は最高潮に高まった。