この関係を壊してでも伝えたいこと

鬼さんこちら手の鳴る方へ

「起きろー」


「んぅ…あと10分……」






「誰と勘違いしてるんだよ」


「あ?白鳥かよ…」


「俺で悪かったな、もう8時だぞ?帰れ」


呆れた顔で俺を見下ろすのは会議終わりの白鳥だった。



「うわ、外暗い。俺そんなに寝てた?」


「そういうことになるね」


「彗月に置いてかれた…」


「そんな日もあるよ、今日は珍しく亜湖も来なかったんだ。なんか知らない?」


「しらん」


机に伏せた体勢で寝ていたから腕がしびれて痛い。

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