この関係を壊してでも伝えたいこと

「わぁ、琥珀さん!お久しぶりです」


「久しぶり、10月の文化祭は行くから…今年もどっかと合同で模擬店?」


「はい、ぜひ!」


「えー、面倒だから写真展でよくね?」




先輩だって、誰かの後輩っていうのは当たり前なんだけど変なかんじ。


いつもは大人っぽい先輩たちが幼く見える。




「またね先輩!ばいばーい」


「彗月ちゃん、今度は俺と二人で出かけようね」


「あはは…ありがとうございます」



奢ってもらうわけにはいかないと渋っていた先輩には、兄貴得意のデート論を展開して納得してもらった。

< 86 / 309 >

この作品をシェア

pagetop