辛 恋
① 飲み過ぎ


「もう、心!!
知らないよ!私、帰っちゃうよ。」

この会話をして······
かれこれ、一時間が・・過ぎる。

だが、親友の心は、
この店で、出会った進藤さんと
「まだ、飲む」
と、言ってきかない。

すると・・

進藤さんが
「知佳ちゃん
心ちゃんは、きちんと
送るから心配ないよ。」
と、言われて

「本当に大丈夫ですか?
進藤さん?」
と、再度聞くと
「大丈夫だよ、俺も見届けるから」
と、マスター。

マスターまで、言うなら、
と、思いつつ。

「マスター、大丈夫ですよね。
心を傷つけないで下さいね。
私の大事な親友なんです。
なのに、私の言うこと聞かずに
おじさまと飲むとか。

フゥー、仕方ない、言い出したら
聞かない子だから
じゃね、心
明日、ちゃんとくるんだよ。」
と、心の頭を撫でると

「ありがとう、知佳。
    また、明日ね。」
と、言った。


心は、本当に綺麗な子で
お持ち帰りされないか心配だが、
ここ二年ほど通ってる
お店のマスターがついてるから
大丈夫だと思い、
私は帰宅した。
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