辛 恋
⑩婚約披露

心は、母親のマリアナから
いとこのジークの婚約披露を
身内だけで行うから
壬と壬の恋人の知佳と
一緒に来るように言われた。

壬と知佳からも聞いていたので
「私が、行っても良いの?
パパは、大丈夫?」
「パパは、寂しいだけで、大丈夫。
それに、ルーク伯父さんの言うことは
絶対だから、
心が来ないと日本に何十人・何百人の
人間を送り込むかわからないわよ。
遥ももちろん、一緒に来なさい。」
と、言うから
「わかったわ、ママ。」
「婚約披露の時のドレスは
ママが、選んでおくから大丈夫よ。
遥のも。」
と、言われた。

私は、翌日に
ゆきさんの元に行き
「アメリカに一週間ほど
帰ってきます。」
と、言うと
ゆきさんは、コクンと頷いた。

施設の人にも
アメリカに帰らないと
いけないことを話して
ゆきさんの事をお願いした。


その翌日
ヒルズの専用機で
私達四人は、アメリカに向かった。
知佳は、プライベートジェットが
初めてで騒いでいたが
遥は、おとなしく過ごしていた。
二人が対照的で
私と壬は、笑った。


伯父さまが、遥がいるから
プライベートジェットを使うように
言ってくれたのだ。
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