俺様がキライな女だっているんです!
俺様現る!
「れーんっ!おはよー。」

元気いっぱいな声に振り向くと。

どーんとぶつかってくる女の子。

『柚乃(ゆの)おはよう。』

「相変わらず可愛いっ!」

『身長が、でしょ。』

私は153センチしかなくて、柚乃は160センチは越えているから、可愛らしく感じるらしい。

牛乳嫌いだったからかなぁ。

無理矢理にでも、成長期に飲むべきだった?

「おいっ!そこのちっこいの!」

ビクッ。

私じゃない。私じゃないわ、絶対。

「おいっ!ちっこいの、これ落としたぞ。いらないのか?」

『えっ?』

後ろから紙で頭を軽く叩かれる。

慌てて振り返り、手元を見ると、ああっ!楽譜!

「いらないなら捨てるぞ。」

『あっ、私の!ありがとうございます。』

笑顔でお礼を言って、受け取ろうとしたら。

頭上高く楽譜を持ち上げられた。

何故?
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