男子校のお姫様!

2年S組!

「やぁ、稀湖ちゃん。久しぶりだね。」


「叔父さん、お久しぶりです。今日から宜しくお願いします。」


私は無事に理事長室に辿り着き、久しぶりの叔父さんに挨拶した。


「いやー、流石稀湖ちゃんだ。男装していても可愛いね。呉々も襲われないでね。ま、変装している
から大丈夫だろうけど...。」


そんな不安になる様な事を言わないで下さいよぅ。


「第一こんな不細工な顔の子なんか誰も相手しませんよっ。」


まったく、お世辞も良い所だ。


「あっ、無自覚なのね。そんな事より今日から稀湖ちゃんのクラスはS組。そしてこの人がS組の担任
の高橋先生だ。じゃあ、後は宜しく高橋君。」


「分かりました、理事長。」


と言ってから先生は私の方を振り向いた。
< 8 / 35 >

この作品をシェア

pagetop