「はい、これ。頼まれたんだよね」




「SIX PENCE?頼まれたって、だれに・・・・」


不思議そうに今手渡したものを見ながら呟いていたけど、自分で言いながら誰からかに気づいたようで、はっと息をのんでいる侑里。

「ほんとは、こっそり靴の中に入れといてって頼まれたんだけど・・・」

そこまで言うと、唇をかみしめながら、今にも泣きだしてしまいそうな表情になり、ギュッと掌の中のコインを握りしめている。



それを見て思ってしまった。

もしかして、まだ、侑里は・・・・