恋はたい焼き戦争
第二章

秘密



「鈴」





お父さんにそう呼ばれて、近くに寄る。





「…」




こんな…いつかそうなるんだとは思っていた。


思ってはいたけど、覚悟なんてできていなくて。





「…わかった」





それでも私はゆっくりと頷いた。


せっかくこの前、みんなで3位に入賞した喜びを感じていたのに…


でも、このことにみんなは関係ない。

私だけの問題だ。
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