Drinking Dance
心の傷の癒し方
その足で向かった先は、54階にあるバーだった。
夜景がキレイでイケメンバーテンダーがいることで有名なこの場所だけど、敷居が高くてこのビルに勤めてから1度も足を運んだことはなかった。
星崎さんはスクリュードライバー、私はファージーネーブルを頼むとカウンター席で一緒に飲んだ。
「あの、すみませんでした」
私は星崎さんに話しかけた。
「立ち会い人として居あわせたはずなのに、勝手に怒ってしまって本当にすみません」
「いいですよ」
謝った私に星崎さんが言った。
「えっ?」
思わず聞き返した私に、
「直子さんが怒ってくれてよかったです。
もし直子さんが怒ってくれなかったら…いや、直子さんが立ち会ってくれなかったら僕は何もすることができなかったでしょう」
星崎さんが答えた。
夜景がキレイでイケメンバーテンダーがいることで有名なこの場所だけど、敷居が高くてこのビルに勤めてから1度も足を運んだことはなかった。
星崎さんはスクリュードライバー、私はファージーネーブルを頼むとカウンター席で一緒に飲んだ。
「あの、すみませんでした」
私は星崎さんに話しかけた。
「立ち会い人として居あわせたはずなのに、勝手に怒ってしまって本当にすみません」
「いいですよ」
謝った私に星崎さんが言った。
「えっ?」
思わず聞き返した私に、
「直子さんが怒ってくれてよかったです。
もし直子さんが怒ってくれなかったら…いや、直子さんが立ち会ってくれなかったら僕は何もすることができなかったでしょう」
星崎さんが答えた。