みんなみたいに上手に生きられない君へ
「いこう」

「うん」

 

一瞬だけ手を繋いだけど、ちょうどクラスの男子がきたので、あわてて手を離す。 



「え?何、今手繋いでなかった?
もしかして、お前ら、......付き合ってるの?」

「そうだよ、付き合ってる」



あっさりと認めた和也くんに、私も笑顔でうなずく。





もしも、君が自分のことを大嫌いでも、認められなくても、私は君が好きだよ。

もしも、みんなみたいに上手に生きられなくても、もがきながらでも、一緒に生きていきたい。

もしも、みんなが普通にできることができなくても、きっと大丈夫。


大丈夫、少しくらい普通と違っていたとしても、君はすごく素敵な人だよ。  

大丈夫、愛してる。
 




          (おしまい)  


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