みんなみたいに上手に生きられない君へ
・憧れの人
だいぶ、話し込んじゃったな......。
保健室で珠希ちゃんに会った日から一週間以上過ぎた火曜。
授業が終わった後に自転車置き場で偶然会った珠希ちゃんに声をかけられて話していたら、いつのまにか辺りがすっかり暗くなっている。
もう七時くらいかな?
野球部の人やサッカー部らしき人も、自転車置き場にちらほら。
そろそろ帰ろうかなと思っていたら、だんだんと近づいてくる背の高い二人組に、珠希ちゃんはぶんぶんと勢いよく手を振った。
ふたりとも、学ランの袖を肘までまくり、サッカー部の黒いエナメルのバッグを肩からかけている。
あれはもしかして.......。
「圭佑!圭佑!」
「珠希?こんな時間まで何してたの?」
やっぱり、前田くんと渡辺くんだった。
渡辺くんが珠希ちゃんに声をかける横で、おつかれと気さくに声をかけてくれた前田くんの笑顔にドキドキしながら、頭を下げる。
保健室で珠希ちゃんに会った日から一週間以上過ぎた火曜。
授業が終わった後に自転車置き場で偶然会った珠希ちゃんに声をかけられて話していたら、いつのまにか辺りがすっかり暗くなっている。
もう七時くらいかな?
野球部の人やサッカー部らしき人も、自転車置き場にちらほら。
そろそろ帰ろうかなと思っていたら、だんだんと近づいてくる背の高い二人組に、珠希ちゃんはぶんぶんと勢いよく手を振った。
ふたりとも、学ランの袖を肘までまくり、サッカー部の黒いエナメルのバッグを肩からかけている。
あれはもしかして.......。
「圭佑!圭佑!」
「珠希?こんな時間まで何してたの?」
やっぱり、前田くんと渡辺くんだった。
渡辺くんが珠希ちゃんに声をかける横で、おつかれと気さくに声をかけてくれた前田くんの笑顔にドキドキしながら、頭を下げる。