経理課時代、ひょんな事で木崎君は不正に気付いたらしい。
金額的には大したことはない。だからこそ誰も気付かずにいた不正。


手口は驚くくらい簡単で稚拙だったんだ、と苦笑する。

会社からの各種手当の水増し請求。

違反しない範囲でなるべく自分に有利なように申告するのはよくある話だ。


でも違反してはダメ。そこには明確なラインがあるし、もちろん不正申告した場合は罰則もある。


単純に個人の不正なら罰則と訂正申告で済む。

でもそれでは収まらなかった。1つの課が全員不正申告をしていたのだ。


初めはシステムを理解出来ていない上司が課員に間違った始動をしているのだと考えられた。だが不正のやり方が年々大胆になり、金額も増えているのを確認して、その可能性は消えた。


正直、面倒な事に気付いたと後悔もしたと、木崎君は苦い顔をした。

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