【第一章】狂気の王と永遠の愛(接吻)を

再会

(……頼む!! エクシス……!!)

強く祈るキュリオの元に黄金の羽がひらりと舞い降りた。

『……まったく人騒がせな男だ……』

「……っ!」

その声に神剣をかざしていたキュリオの手がピクリと動いた。

「エクシス……!!」

キュリオと共に彼を待っていた水の精霊もほっと胸をなでおろす。

『……王』

キュリオが右手の力を抜くと輝いていた神剣の身が淡い光となって消え、彼はエクシスの元へと急いで駆け寄る。

「……非礼な真似を……本当にすまない……」

申し訳なさそうに目を伏せる彼は小さな赤子を抱いていた。

「……お願いだ……彼女をっ……」

「……彼女を目覚めさせてくれ……っ!!」

悲痛な面持ちで顔をあげたキュリオの表情を目にし、ただごとではないとわかる。

『…………』

しかし精霊王は何も言わない。

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