「わぁ~......」


大きくてふかふかしてそうなダブルベッドのそばには、赤い飾りがたくさんついた可愛いクリスマスツリー。

それからガラス張りになっているロマンチックなバスルームに、部屋の窓から見えるのはキラキラと輝く宝石みたいな夜景。

さらにお洒落で小さなテーブルの上には、真っ赤な薔薇の花束とスパークリングワインのボトルなんて用意されちゃっている。


文句なしに、素敵なシチュエーション。
素敵なホテル、素敵な部屋。


この文句のつけどころのないロマンチックな部屋に連れられてきた瞬間、私は感嘆の声を上げた。

ただし、棒読みで。

それはもう、棒立ちしている私の隣で、どう?どう?ほめてほめて、みたいな期待に満ちた顔で私を見つめている彼氏には申し訳ないくらいの、棒読みで。


だって、どんな反応したらいいの?

こんなサプライズとは、一切無縁だと思っていたのに。