永遠の約束
未来へ
そうして迎えたフェア当日。

朝からプロの手によってメイク・ヘアセットをされ、最後に純白のウエディングドレスを着せられた私はいま、タキシード姿の淳史の隣で、教会の扉が開くのを待っていた。
今回のフェアで淳史に頼まれたのは、模擬挙式の新婦役。
新郎役は淳史だ。
挙式の後は、模擬披露宴も行われる。

「美羽。俺に合わせてくれれば大丈夫だから。
うん、世界一綺麗な花嫁さんだよ」

私を落ち着かせようと、そう言ってくれる彼。
そんなこと言われたら、本当に淳史のお嫁さんになるって勘違いしちゃうよ…

模擬挙式は滞りなく進み、指輪は私にピッタリで驚き、誓いのキスも頬やおでこでなく唇にされたことに、また驚いた。

そんな調子で、挙式も披露宴も無事に終了。
フェアの参加者を見送ると、私は淳史に連れられ、ウエディングドレスのまま、誠と雪菜の二次会の会場まできた。




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