歪愛─ユガミアイ─
秘メ事
ピピピピ.....


耳障りな目覚まし時計のアラームで目が覚める。

午前5:30

まだ眠くてしっかり開かない目をこすり、重い身体を起こした。

「さっむい.....」

11月中旬だと言うのに、今日はあまりにも寒い。

リビングに出てきてテレビをつける。

《今日は真冬のような寒さになりそうです。マフラーなどの防寒をしっかりして外出して下さい》

タイミングよく天気予報が流れる。

マフラーか...。

確か前使ってたのは去年に捨ててしまった気がする。

「今日買いに行くしかないかー...」

そんなことを考えながら、手際よくお弁当と朝ごはんを作る。

「いただきまーす」

目玉焼きとトーストを食べきり、制服に着替える。

スカートは2回折り、カーディガンは薄いピンク、靴下は黒地に白のラインが2本入ったくるぶしが隠れるくらいの長さ。

これが私の制服の着方。

この着方にはこだわりがあるから、高校に入ってから変わらない。

私が通う学校は、校則が緩いから、髪を染めてる子だっている。

私は元々茶色い髪だから、緩く巻いてるだけだけれど。

今日は前髪を巻いて、全体的にふんわりさせた。

あとはメイク。

茶色のフチのナチュラルなカラコンを入れて、ライトブラウンのアイブロウペンシルで眉を平行に書く。

ライトブラウンのアイライナーで、粘膜を埋めるようにだけラインを引き、睫毛をカールさせる。

ピンクのチークに桜色のリップ。

最後にほのかに甘く香るお気に入りのコロンをひと吹きして完了。

茶色いヒールローファーを履いて家を出た。
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