そこの御曹司、ちょっと待ちなさい!

・シンデレラと魔女は紙一重

乗り心地の良い高級車、質の良いブランド、良い食材ばかりを作った一流シェフの高級料理。 

別になくても困らないけど、正直に言うと、大好き。


軽自動車に、安い量販店の服、カップラーメンファーストフード。

嫌いじゃないけど、まあなくても生きていけると思う。

なんなら、高級なものと取り替えても差し支えない。差し支えないというか、積極的にお願いしたい。


だけど、ラーメン、これだけは、なくなったら困る。

土曜深夜、思いっきり庶民の食べ物であるラーメンを豪快にすすりながら、生中を飲み干す。


アパートから少し離れたところにある、小さなラーメン屋。

もう二年も通っているお気に入りの店なのだけど、にんにくがたっぷり入っているから、予定のない休みの日の前日しかこれないところが難点。

難点でもあるけど、そこがまたこの店を気に入っている一番の理由でもある。


とんこつラーメン、みそラーメン、台湾ラーメン、担々麺......、どれが一番か決められないくらいに全部大好き。

にんにくたっぷりの辛いラーメンなんて、至高の食べ物。


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