拗らせDKの偏った溺愛
日常の始まり

新しいクラスで



<美咲です>



金縛りにかかったかのような状態からどれくらい時間が経ったのか…。

ふと気づくと遠くからザワザワという大勢の人の声がしてきています。

始業式が終わって、全校生徒が講堂から教室へと戻り始めたようです。


…いつまでもここにいるわけにいきません。

生まれて初めて始業式もサボってしまいました。


高村くんの言う”いいこと”がどんなことなのか大変心配ではありますが、それで彼が私のことを許してくれるのであれば受け入れるしかありませんね。


先ほど自分で覚悟した内容とは少し違っていますが、あんなことをした後なのです。

多少のことがあっても、自業自得と思って耐えるのみ!ですね。


藤原美咲、がんばります。

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