翌朝いつもより早くセットした目覚ましで起きると、2人で朝食を取り


家に帰る彼を見送った。


昨日の夜は彼とはキス以上のことはしなかった。


それでもとても幸せだった。


彼とそうなる前に…必ずしなければいけない大切な事があったから。


だけどこの日、大翔は仙台に出張で一日会社には戻ってこなかった。


そして翌日の金曜日いつも通りに出勤してきた大翔。


パソコン画面を操作しながら斜め前の席に座る彼の様子を見る。


今日もいつもと同じように明るく元気な大翔の姿に胸がチクンと痛んだけれど


避けては通れない…これが自分の気持ちに正面から向き合った結果だから…。


とりあえず、パソコンのメールに近いうちに時間を作って欲しいと送信


をした。お昼休みに入る直前に送ったメールの返事は、ランチを食べ終え


フロアに戻った時には既に届いていた。大翔は午後からクライアント先に


出ると言っていた通り、デスク周りを片付け出掛ける準備をして立ち上がった。


そして顔を上げた私と大翔の視線が重なると彼は優しい笑顔を見せてくれた。