初恋

旅館

道は緑が濃くなった。


「紫月、窓開けていい?」



「ん?ああ」


エアコンのスイッチを紫月は切った。



緑が濃くなると共にうだるような暑さだった外も涼しげな風になった。



「気持ちいい」



葵が顔を窓から出す。



「葵、危ないぞ?」



「え?うん 紫月、外は気持ちよさそう」



窓から出していた顔を引っ込めて紫月の方を見る。



「あと15分位で着くよ」



紫月は無邪気な葵を笑った。



これから行く旅館に紫月は数回行った事があった。



日本庭園が美しく、料理もおいしい旅館だ。



きっと葵は気に入るはず。





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