止まない雨はない
プロローグ

寒かった冬が終わり、ぽかぽか天気の春が来た季節に私の勤めるほのぼの保育園には
嵐が吹いていた……

「うわゎーーん」
「ぎゃーーー」
「ぅぎゃあーーー」
「びぇーーー」

そう、新しく入園した子どもたちの泣き声が
嵐みたいだった……

この時が一番大変かもしれない。
親も保育士も。



昼頃、泣いている子は少なくなり始めた。



夕方、親が迎えに来て少しずつ
帰っていった……

全員が帰り、最後の点検をし、
私は子どもたちを迎えに行くのだった。

園長室に……



それは何故か、ほのぼの保育園の園長こと、佐伯杏子(さえききょうこ)は私の母の妹、
つまり私の叔母なのだ。

私は星野真紀(ほしのまき)
2児の母である。しかし、未婚。

その子どもたちは
「ママー、おかえり」
「ママおかりー」

最初に言ったのが兄の優太、
ちゃんと言えてないほうが妹の真理
二人は一卵性の双子。

でも、性格は似てることは二人とも
人懐こいということだけ。

二人は一卵性だけど、全く違う人間。

ちなみにもうすぐ2歳。



私はあれからもうすぐ3年が経つのかーと
感じた。
長いようで短い3年だった。

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