ビクッ!!

睨まれてしまうので私は、恐縮してしまった。

「いえ……ご一緒させて下さい」

慌てて行くことを伝えた。

「うむ、なら行くとしよう」

田中さんは、そう言うと奏太を抱っこしたまま
行ってしまう。

「あっ…待って下さい!!」

私は、慌ててベビーカーを持って
田中について行く。

頭の中は、緊張と恥ずかしさで
パニックになってしまう。

結局、一緒にランチをすることになってしまった。
入ったお店は、ビルの中にある飲食店の
イタリアンに。

中に入って驚いたのは、ほとんど社員なのだが
男性は、イケメンのエリートばかりだった。

女性OL達が熱い視線を送っていた。
もちろん。田中さんも例外ではない。

「あそこに居るのは、法律所の田中社長じゃない?」

「嘘っ~田中社長って奥さん居たの!?
赤ちゃんまで居る……狙っていたのにショック」

などなど注目の的になってしまった。

無理もない。

田中さんは、凄く美形たし
それに我がビルの顧問弁護士でエリート。

狙っている女性は、たくさん居るのだろう。

元々住む世界が違う人なのだ。
本来なら私も騒いでいる女性OLさん達の1人だ。

一緒に食事をしているだけでも奇跡に近い。
まるでシンデレラになった気分だ。

でも……魔法は、解ける。

翔也みたいに……。