オフィスビルの恋事情!?~クール弁護士と子持ち管理人~加筆修正済み。
隠すにも……ベビーカーを押しながら
歩いている私は、どう考えても子持ちの姿だ。
こんな時に……どうして
不幸なことが続くのだろうか。
「今日もここのレストランで会食が……って。
咲希。その子は……一体?」
翔也は、驚きを隠せないようだった。
どうしよう。
隠していたはずの
奏太のことを知られてしまった。
「ふぇぇ~ん。まんま~」
まだぐずっている奏太は、私に抱っこをせがる。
もう誤魔化しようがない。
「ママって……この子。お前の子供か!?
なら父親は、誰だよ?あの男か?
いや、それにしても…月日が……」
「あなたには、関係ないわ!!」
私は、慌てて彼に言い返した。
すぐにハッとして慌てて
ベビーカーに座っている奏太を抱きかかえる。
「関係ない……?じゃあ、
その子は、誰の子だよ!!?」
強気に出る翔也にビクッと肩が震えた。
「それは……」
「まさか、俺の子なのか?」